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Skretting sustainability report 2020

Our migration towards a more sustainable future

ロードマップ2025

スクレッティングのサステナビリティへの意欲は、2020年に新たなロードマップ 2025の策定という重要な節目を迎えました。親会社であるニュートレコの指導の下、SDGsへの貢献を目指して構築されたロードマップ 2025は、2018年にマテリアリティ評価から始まったプロセスの結果であり、お客様、サプライヤー、NGO、社内スタッフを含む300人近い社内外のステークホルダーの参加を得て、バリューチェーンにおける当社のポジションに関連する最も関連性の高い環境的、社会的、経済的な影響を特定するのに役立っています。

私たちはロードマップ 2025 の中で、スクレッティングの差別化の機会があると考える重要なポイントを定義しました。これらのポイントは、これまでのビジネスの在り方を超えるもので、バリューチェーンにおいて今後グローバル企業が事業を行っていく資格となります。私たちの 5 年計画による戦略を見直し、業務の指針となるように測定可能な目標を、サステナビリティの3 本の柱(健康と福祉、気候と循環、良き市民)として定め、あらゆるオペレーションにおいて差別化を図ることができる領域と、目標までの途中経過で出てくるソフトターゲットに、明確に焦点を当てています。

  • 健康と福祉

    健康と福祉は、スクレッティングという会社のすべての行動の軸であり、顧客やバリューチェーン内のステークホルダーとのパートナーシップにとって大きな差別化要因となる領域です。最大限の栄養と守られた動物福祉を提供するうえで役立つ役割は私たちのパーパス「Feeding the Future」の実現に不可欠であり、人間の健康にも多大な影響を及ぼす可能性のある要素です。


    私たちは、タンパク質を作り出す養殖業者が抗生物質への依存を緩和できる栄養のソリューションを提供することにより、バリューチェーン内の私たちのポジションに応じて大きな責任を果たしてきました。

  • 気候と循環


    世界中の人々が、食品製造や食に関わる自分たちの選択が環境にどのような影響を与えるのかより意識するようになっています。国連 FAO の報告では、家畜製品の炭素負荷の 45%は世界で行われる食品製造に由来しています。環境負荷の大部分が私たちのような供給者側のビジネスモデルの在り方と活動から発生していますから、バリューチェーンのあらゆる場面でパートナー同士が協力することで環境負荷は軽減できるはずです。私たちはニュートレコのもとでスコープ 1 ~3 の領域に分かれるサイエンス ベースド ターゲットを定め、カーボン フットプリント全体の低減にも取り組んできました。2021 年度の第 1 四半期、これらの目標への同意を発表しています。

  • 良き市民


    スクレッティングは責任ある会社として良き市民でありたいと願い、主要なステークホルダーのグループに対して好影響を与えてきました。私たちのオペレーションの影響下にあるすべての人々の権利を尊重する経営も、そのうちの1つです。その経営とは、安全と安心、従業員がキャリア発展の可能性を実感できる職場を提供することを意味します。従業員はみんなの生活の向上を目指して共に働くのがスクレッティングのコミュニティなのです。

Nutreco Roadmap 2025 cover image

ロードマップ2025

私たちは広大で複雑なバリューチェーンの一端を担う者として、ロードマップ2025の実施にはさまざまな課題があることを知っています。そのため、これまでの報告書で行ってきたことに加え、私たちのサステナビリティの旅には、より持続可能な養殖産業に貢献するため、進捗状況と今後の行動に関する透明性を盛り込んでいます。

当社のロードマップ2025の詳細(英語)については、こちらをご覧ください。

  • 健康と福祉
    焦点:

    薬剤耐性菌(AMR)

    方法:

    畜産の抗生物質使用依存を直接的に
    削減する新製品とサービスのイノベーション顧客のビジネスの機会創出により
    抗生物質の使用量を大幅に下げるための 5段階目標の採用

    ソフトターゲット:

    動物の福祉

    目標の概要:

    飼料に予防的に抗生物質を使用しない

  • 気候と循環
    焦点:

    温室効果ガス(GHG)の排出量削減

    方法:

    科学的根拠に基づく目標手法の採用 エネルギー効率化プログラムによる排出削減目標の設定、ライフサイクルアセスメント(LCA)手法を取り入れた持続可能な原材料の調達、新規原料の利用。飼料原料における天然資源、生物多様性、生態系の責任ある利用に取り組む。

    ソフトターゲット:

    包装、水、廃棄物

    目標の概要:
    • 2030年に向けた科学的根拠に基づく目標
    • LCA + 持続可能性フィルターによるイノベーション
    • 100%森林破壊防止
    • 100%の海洋成分が認証されている
    • 5~10%の成分が新規成分*である
    • 100% 再生、再利用、または堆肥化可能なパッケージ
    • 2030年までに石炭・石油の使用をゼロにする
    • 廃棄物の埋め立てを0%にする
  • 良き市民
    焦点:

    ダイバーシティ&インクルージョン

    方法:

    従業員の多様性と包括性に取り組む。さらに、目的に応じた最良の技術を用いて持続可能な農業を行うことで、地域社会が極度の貧困から脱却できるよう支援します。

    ソフトターゲット:

    ステークホルダー・エンゲージメント

    部署ごとの対応:
    • 従業員の育成
    • 職業上の健康と安全
    • 人権および労働者の権利
    目標の概要:
    • コミュニティ開発およびコミュニティ参画の取り組みを拡大し、12,000人の人々の生活に貢献する
    • リスクの高いサプライヤーの格付けと監査
    • 上級管理職に占める女性の割合25%(スクレッティングでは30)

*新素材とは、従来の飼料メーカーでは使用されていない植物、動物、無機物由来の非従来型の飼料原料で、大規模な研究開発と大量生産を経て、商業的に適切な量の従来型原料の代替品として使用できるものと定義されています。

Sea farm

進捗の測定

目標の進捗状況を測定するために、2020年末、当社のニュートレコ・サステナビリティ・プラットフォームは、新しいオンラインのロードマップ2025進捗評価ツールを開始しました。このツールでは、すべてのOpCoジェネラル・マネージャーと部門ディレクターが、目標の完了または部分的完了に関連する特定の質問に回答できるようにしたものです。

最初にこの進捗評価ツールの試運転を行いました。改善できる分野を特定し、2025年12月までに目標を達成する際の出発点となるベースラインデータを確立するための「練習走行」として行われました。この最初の試運転の結果は、2021年前半に分析され、2021年および今後5年間の進捗を評価・監視するためのスコアリングシステムが開発される予定です。