現在、私たちは歴史的に森林破壊が慣行し温室効果ガスの排出が高いブラジルから、森林破壊ゼロの大豆を購入していきます。しかしその温室効果ガスの排出は、森林破壊が起きた地域からの大豆のそれと変わらないため、森林破壊ゼロの大豆購入によって私たちが得られるインセンティブはありません。
責任ある大豆調達に対する私たちの基準は高く、バリューチェーンに与える私たちの影響も大きなものです。よって重要なのは、私たちがバリューチェーン内の環境状況をみながら、いつまでそこから購入するのか、私たちの影響力を使って望ましい開発を促すのか、またはその影響力の行使をやめるのかという点です。
スクレッティングはこのジレンマに対してオープンに話し合い、サステナビリティ面におけるバランス調整の必要性を踏まえたソリューションを見出すべく奮闘しなければなりません。私たちが目指しているものの多くは、畜産飼料においても一致することでしょう。
私がこの業界で過ごした過去 40 年間を振り返ると、スクレッティングをはじめとする養殖業界全体が、サステナビリティ実現のための取り組みに一貫性と積極性をもって打ち込んできたことは、明白です。サステナビリティを目指す私たちの旅と、積み重ねてきた一連の努力が、飼料産業の他の分野の手本になり私たちの後に続くことを願うばかりです。