Skretting Sustainability Report 2022

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ステークホルダーとの関わりとガバナンス

社内外のステークホルダーと連携することは、継続的改善とサステナブルな食の未来が直面する複雑な問題に立ち向かうために適切な焦点と労力を投資する鍵であると考えています。

ステークホルダーについて

いくつかのステークホルダーのグループとの積極的な対話を通じて、当社はその多様な視点から解決策を探っています。当社はステークホルダーを、当社の活動、製品、サー
ビスを通じてニュートレコとスクレッティングが影響を与える、あるいはニュートレコの目標達成能力に影響を与える可能性のあるあらゆるグループや個人と認識しています。

この定義を用いて、当社は主なステークホルダーグループを従業員、政府、特定のサステナビリティ課題に関わる外部プラットフォーム、食品小売・サービス、学術研究機関、NGOの6つに分類しています。

ステークホルダーグループ、彼らの期待と参画および活動の概要

従業員

懸念と期待
  • 企業戦略はどうなっているのか?
  • 業績はどうなっているのか?
  • コストダウンはどうするのか?
  • 工場を閉鎖する必要があるのか?
  • ニュートレコで国際的なキャリアを積むにはどうしたらいいか?
私たちの関わり方と頻度
  • 定期的なタウンホールミーティング(社内対話集会)
  • リーダーシップとの月例オンラインインタビュー
  • ニュートラネットでの発表
  • 部門戦略の更新(年1回または2回)
  • 年次欧州労使協議会
  • 定期的な地域労使協議会
2021年に取り組む主なテーマと活動
  • 2024年の長期戦略
  • 2020年の財務実績
  • 再構築活動 (イノベーション)
  • 業界における会社の業績 (賞を含む)
  • 統合 (CA) または利益調和 (グローバル)

政府

懸念と期待 
  • 消費者と動物の健康を守る
どのようにそしてどのくらい関わるか
  • 関連するステークホルダー・プラットフォームへの継続的な参加と組織化を通じてリーダーシップを発揮し、解決策に焦点を当てます。
  • 栄養学的な解決策を打ち出す.
2021年に取り組む主なテーマと活動
  • イノベーションのための新しい規制の可能性を確立する(例:マルチステークホルダーによる「飼料-漁場-健康」統合コンセプトの一環としての栄養ソリューションなど)。

Platforms for specific sustainability topics

懸念と期待
  • コモディティ製品のための森林破壊
どのようにそしてどのくらい関わるか
  • ロードマップ2025に沿った大豆・パーム調達方針の策定
2021年に取り組む主なテーマと活動
  • 方針に基づく購買判断の実施

食品小売と外食産業

懸念と期待
  • GHGs と新規成分
どのようにそしてどのくらい関わるか
  • 新規原料を増やすために、サプライチェーンとかかわる
2021年に取り組む主なテーマと活動
  • LATAMで生産されるエビのためのソリューションを提供するにあたり、こーてぃねーとを行い調整する

非政府組織(NGO)

懸念と期待
  • 海産由来原料の供給のために海洋資源の乱獲
  • コモディティ製品として大豆を生産するための森林伐採
どのようにそしてどのくらい関わるか
  • FIPsへの参加
  • 特定の懸念事項に取り組むプラットフォームでの協働
2021年に取り組んだ主なテーマと活動
  • 西アフリカの漁業のためのFIPに参加
  • 森林破壊を伴わない大豆をめぐる透明性とトレーサビリティの向上

学術機関

懸念と期待
  • 循環型社会、健康(薬剤耐性削減)と福祉、排出削減に関する、魚・動物の成長の研究開発協力と検証
どのようにそしてどのくらい関わるか
  • 共同プロジェクトの立ち上げもしくは強化
  • 世界80以上の学術機関との協働
2021年に取り組む主なテーマと活動
  • 製品開発、共同プロジェクト

グローバルステークホルダープラットフォーム

マリントラスト

Logo MarinTrust.pngマリントラスト(MarinTrust 旧名:Global
Standard for Responsible Supply(責任ある供
給のための世界基準、IFFO RS))は、海産原料の生産に関わる主な独立した企業間認証プログラムとなりました。スクレッティングはマリントラストのガバナンス委員会のメンバーです。

この規格の主な目的は、以下のとおりです。

  • FAOの責任ある漁業のための行動規範に従って管理された漁場で獲れたホールフィッシュを使用すること。
  • 違法、無報告、無規制(IUU)漁業の原料が使用されていないことを保証すること。
  • 公認の品質管理システムのもとで、異物混入のない安全な製品が生産され、安全でない可能性のある原料や違法な原料が使用されていないことを証明すること。
  • 製造からサプライチェーンに至るまで、完全なトレーサビリティを確保すること。

持続可能な漁業パートナーシップ

Logo sust Fisheries.pngスクレッティングはSustainable Fisheries
Partnership(持続可能な漁業パートナーシッ
プ、SFP)のスポンサーです。この非営利団体は、産業界と海洋保護コミュニティの間の特定のギャップを埋めるもので、民間企業の力を活用し、管理の行き届いていない漁場が主要市場の環境要件を満たせるよう支援しています。同団体の取り組みは、主な買い手やその他の漁業関係者のために漁場に関する最新情報を提供すること、そしてその情報を利用して、サプライチェーンに関わるすべての関係者を漁場の改善とサステナビリティの実現に関与させるという2つの原則を中心に構成されています。SFPは、「情報」と「改善」という2つの主な原則を通じて活動しています。

グローバルサーモンイニシアティブ

Logo Gsi.pngスクレッティングがサーモン部門の発展に貢献している重要な方法のひとつに、Global Salmon
Initiative(グローバルサーモンイニシアティ
ブ、GSI)への加盟があります。養殖サーモン業界のサステナビリティの基準を常に向上させ、飼料部門における先進的な技術革新を推進するために、GSIのサーモン養殖業者と飼料会社は競争前段階で協力することを約束しています。スクレッティングはGSIの準会員です。準会員は、養殖サーモン産業の継続的な成長と繁栄への関心と、養殖サーモン産業のサステナビリティの向上へのコミットメントを共有しています。準会員はGSIの会員と緊密に連携して特定のプロジェクトに取り組み、知識の共有と協働によりその取り組みを加速します。

プロテラ財団

Logo Proterra.pngスクレッティングは、飼料・食糧生産システムのあらゆるレベルでサステナビリティを推進する非営利団体であるProTerra Foundation(プロテラ財
団)のメンバーです。サプライチェーン全体の完全な透明性とトレーサビリティへのコミットメント、企業の社会的責任と除草剤耐性のある遺伝子組み換え作物が生態系と生物多様性に及ぼす可能性がある
悪影響への配慮などは、当財団のすべての活動の中心にあります。独立した第三者による認証がプロテラ財団にとって最も重要な部分です。プロテラによる認証は、作物、食糧、飼料の高品質な供給が独立して認証され、より高いサステナビリティをもって製造されることを保証します。

国連グローバルコンパクト

Logo United Nations GC.pngニュートレコはUN Global Compact(国連グロー
バル コンパクト)のメンバーです。これは、世界
中の企業がサステナブルで社会的責任のある方針を採用し、その実施状況を報告することを奨励する、拘束力のない国連協定です。
国連グローバル コンパクトは、人権、労働、環境、腐敗防止の分野における10原則を明記した、原則に基づく企業のための枠組みです。グローバル コンパクトの下で、企業は国連機関、労働団体、市民社会と連携しており、ニュートレコは2015年からメンバーとなっています。

SeaBOS

Logo SeaBos.pngBusiness for Ocean Stewardship(海洋管理の
ための水産事業、SeaBOS)イニシアティブに貢
献しました。世界の大手水産会社10社のCEOが
SeaBOSを通じて力を合わせ、変革を起こしています。

その活動は下記の5つのタスクフォースに分かれています。

  1. 違法・無報告・無規制(IUU)漁業と現代奴隷制
  2. 透明性とトレーサビリティ
  3. 規制の改善
  4. 内部ガバナンス
  5. イノベーション

責任ある大豆に関する円卓会議

Logo RTSR.pngニュートレコは、責任ある大豆の生産、加工、取引を世界レベルで推進する市民団体「Round Tableon Responsible Soy(責任ある大豆に関する円卓会議、RTRS)」のメンバーです。
RTRSは、世界基準の策定、実施、検証を通じて、
生産者の経済的地位を維持または向上させながら、社会的・環境的影響を低減する責任ある方法で現在および将来の大豆を生産することを奨励しています。

持続可能なパーム油のための円卓会議

Logo RSPO.pngニュートレコは、「Roundtable on Sustainable PalmOil(持続可能なパーム油のための円卓会議、RSPO)」の設立当初からの正会員です。本マルチステークホルダープラットフォームに従って、カーネル油を除くすべてのパーム油製品についてグリーンパーム認証を購入しています。

森林に関するニューヨーク宣言

Logo NY Global Platform.pngスクレッティングは、「New York Declaration on
Forests(森林に関するニューヨーク宣言、NYDF)」に署名しています。NYDFは、世界的な森林減少を食い止める行動をとる自発的で拘束力のない国際宣言です。2014年9月の国連気候サミットで初めて承認され、2017年10月までにNYDF支持者は191以上の賛同者を含むまでになりました。その内訳は、40の政府、20の準国家政府、57の多国籍企業、16の先住民族代表グループ、58のNGOです。これらの賛同者は、NYDFの10の目標を達成し、それに付随する行動指針に従うために、自らの役割を果たすことを約束しています。

水産養殖管理協議会

Logo ASC.png2010年に設立されたASC(Aquaculture
Stewardship Council:水産養殖管理協議会)は、
養殖水産物分野における強固で信頼性の高い環境・社会基準です。現在、160万トン以上の養殖水産物が独自に認証され、基準に準拠しています。ニュートレコのサステナビリティ ディレクターがASCの監督委員会の一員です。現在、スクレッティングは
ASC飼料規格の策定に関連する作業を監督する運営委員会のメンバーです。

サステナブルシュリンプパートナーシップ

Logo SSP.pngスクレッティングは、全世界でエビ養殖をクリー
ンかつ安定的に成功に導くという1つの使命を共有
する大手企業で構成される、Sustainable Shrimp
Partnership(サステナブル シュリンプ パートナ
ーシップ、SSP)の創設メンバーです。この目標を達成するため、リーダーたちはこの分野全体を次のレベルに引き上げる明確かつ野心的な計画を立てています。

世界養殖連盟

Global Aq Alliance.pngスクレッティングは、Global Aquaculture
Alliance(世界養殖連盟、GAA)のメンバーです。世界養殖連盟は、教育、提言、実演を通じて、責任ある水産養殖の実践を推進する国際的な非営利団体です。20年以上にわたり、GAAは責任あるサステナブルな水産養殖を通じて世界に食糧を供給することに尽力してきました。
GAAは、養殖と水産物に関わる世界中の個人と企業にリソースを提供することによって、これを実現しています。GAAは、国や地域社会、企業とのパートナーシップや、オンライン学習、世界各国で読者を持つジャーナリズムを通じて、生産方法を改善しています。

GlobalGAP

Logo global gap.pngスクレッティングは、食の安全、サステナブルな生産方法、労働者と動物の福祉、水域、配合飼料、植物苗の責任ある使用に関する基準を策定
している組織である、GlobalG.A.P.のメンバーです。スクレッティングは、GlobalG.A.P.の養殖基準を監督する技術委員会のメンバーでもあります。

欧州飼料工業会

Logo fefac.pngニュートレコはEuropean Feed Manufacturers’ Federation(欧州飼料工業会、FEFAC)のサステナビリティ委員会のメンバーです。同会合は毎年2~3回ベルギーのブリュッセルで開催され、欧州の飼料業界に関連するサステナビリティに関わる課題に取り組んでいます。
同会合から得られた好ましい成果の1つが、FEFAC大豆調達ガイドラインの公開です。これは、飼料工場が大豆、大豆粕、濃縮大豆を購入する際に取り入れることができる最低基準を示したものです。

Cerrado Manifesto Statement of Support Group

Cerrado Manifesto Statement of Support Group (SoS)は、2017年に設立され、ニュートレコは、署名設立メンバーの1社です。。SoSは、地元および国際的な利害関係者を支援することで、セラードを守るために早急な行動を呼びかける世界最大の企業主導型グループとなりました。

現在、SoSに署名している企業は、農工業、食糧生産加工、金融、消費財、小売業、外食産業などのさまざまな支援グループを含め132社にのぼります。2019年から2020年にかけての主な焦点は、森林破壊や土地転換を伴わない大豆生産への移行を加速させることにより、ブラジルのセラード研究グループ(GTC)の活動を支援し、主要な中国企業やステークホルダーと知識と行動計画を共有することです。

The North Atlantic Pelagic Advocacy Group

Logo North Pelagic.pngThe North Atlantic Pelagic Advocacy Group(北大西洋遠洋漁業擁護グループ、NAPA)は、北東大西洋遠洋漁業におけるサステナビリティに関わる複雑な問題に対する、全世界で共有する競合のない解決策を構築する目的で、パートナーによるセクターワイドなマルチステークホルダーイニシアチブとして設立されました。

NAPAは、エコラベル付き水産物の需要拡大に対応するために、サステナブルで認証された水産物を調達することを共通の目的とし、EU諸国および非EU諸国の小売業者、外食企業、サプライヤーを代表しています。


これを達成するために、NAPAは北東大西洋の遠洋漁業について、科学的助言に沿った漁獲可能量と、科学に基づく長期的な管理協定の合意を求めています。

海産原料に関するグローバル円卓会議

Logo Global roundtable.pngスクレッティングは、2021年に設立されたThe Global Roundtable on Marine Ingredients(海産原料に関するグローバル円卓会議)のメンバーです。このイニシアチブは、国連の持続可能な開発目標の枠組みに基づいて行動を起こすことを目的としています。また、海洋原料を供給する漁場のサステナブルな管理を確保することを目的とした既存のプラットフォームに寄与するバリューチェーンの一本化された窓口を提供することにも取り組んでいます。

同円卓会議は、メンバーによる以下のような競争前段階の取り組みを促
進および支援します。
• サステナブルな海洋原料の利用可能性をさらに向上させる方法を特定し、合意する。
• 中遠洋種などの新しい原料の可能性を調査する。
• 既存および新規の漁業改善プロジェクトを促進し、支援する。
• 喫緊の社会問題を理解し、主要な漁場と地域における社会的責任を強化する。
• 資源と産業の現状をグローバルに把握する。

同円卓会議の最優先課題は西アフリカであり、そこでは過去10年間に海産原料の生産(直接生産と副産物による生産の両方)が飛躍的に伸びており、多くの経済的・社会的課題が指摘されています。東南アジアも優先地域のひとつであり、ここでは多魚種漁業が管理上独自の課題をもたらし、一部の漁場は人権侵害や強制労働が蔓延しています。同円卓会
議では、ライフサイクルアセスメントや新規原料の可能性など、ほかにも重要なテーマを取り上げます。

ガバナンス

ニュートレコのサステナビリティ部門は、CEOが率いています。コーポレート サステナビリティ ディレクターはCEOの直属であり、ニュートレコ サステナビリティ プラットフォーム(NSP)の議長を務めています。NSPは、当社の戦略のサステナビリティの側面を発展させ、サステナビリティの課題に取り組む場です。

NSPは5名で構成され、うち3名が各事業を代表します。

トラウニュートリションとスクレッティングの事業部門のファンクショナル ディレクターは、世界中のチームと協力しながら、ロードマップ2025に掲げた目標の達成を目指したサステナビリティ活動の実施に責任を負っています。

Nutreco Corporate Sustainability Governance table

ダブルマテリアリティ

企業のサステナビリティ情報開示の新たなEU指令としてCSRDが発効し、2024年までに報告要件が拡大し義務化します。これを受けて、ニュートレコは2022年に、ダブルマテリアリティの原則を考慮したマテリアリティ評価を実施することを決定しました。報告におけるダブルマテリアリティとは、企業が環境や社会にどのような影響を与えるかだけでなく、環境や社会が企業の財務的価値にどのような影響を与えるかを考慮に入れます。サステナビリティ課題は、環境・社会への影響の観点(インサイドアウト)からも財務の観点(アウトサイド イン)からも重要である場合に、ダブルマテリアリティの基準を満たします。

2022年のダブルマテリアリティ評価を通じて、評価の様々な段階に関与する主要な社内
外のステークホルダーを特定しました。このプロセスを通じて社内外のステークホルダー
の多様な視点を反映させるため、地域、事業内容、ニュートレコとの関係を問わず、幅広
い代表者を検討しました。これらの社内外のステークホルダーから、詳細なインタビュー
やワークショップを通じて、サステナビリティ課題の優先順位について意見を集めました。

ダブルマテリアリティの原則に則り、ステークホルダーとの話し合いでは、各課題の影響
と財務の観点の両方に焦点を当てました。その結果、ニュートレコにとって重要度の高い課題を以下のように特定しました。

• 動物(魚)栄養面からの資源の有効利用
• 動物(魚)の健康とAMR
• 気候変動
• 製品の品質と安全性
• 責任ある循環型の新規原料
• 生物多様性と生態系
• 企業倫理と透明性
• 経済的・政治的変動への耐性

マテリアリティ評価の結果は、ロードマップ2025の重点分野をさらに明確にするもので
す。2023年には、ダブルマテリアリティ評価から得られる分析情報を2025年ロードマ
ップとサステナビリティ戦略にさらに反映させる予定です。