フィードアイスバーグ

~The Feed Iceberg~

魚やエビの飼料は、世界の食料安全保障に欠かせない存在です。スクレッティングの飼料で育った魚介類は、世界中で毎日2,100万食以上のシーフードとなって食卓に上っています。世の中には飼料に関する情報が古いものも含めたくさんありますが、私たちが飼料を製造し始めた頃と比べると、業界は大きく進歩しています。では、飼料には何が含まれているのか?どうやって作られているのか?品質やサステナブルな基準はどうなっているのか?そして、なぜそのような価格がついているのでしょうか。

飼料にどんな原料をいれたらいいのでしょう?

栄養士を必要とするのは人間だけではありません。魚やエビの栄養士、いや、魚やエビの栄養科学者と言った方が正確かもしれません。私たちには、たくさんの栄養士がいます。私たちの養魚飼料は、栄養学の専門家が開発した特定のレシピ(厳密には、配合と呼んでいます)から作られています。

An illustration of a menu listing feed ingredients

栄養要求量とは

飼料の配合(レシピ)は、魚やエビの成長、発達、健康、福祉を最適化するために必要なバランスのとれた栄養を提供しています。

ネズミとゾウのように魚にも生物学的に異なる種、ライフステージ、養殖方法に応じた特有の栄養ニーズがあるため、私たちは新しい飼料を開発したり、既存のソリューションを改良する際に綿密な調査を実施しています。

代謝システムと栄養要求量について包括的に理解をすることで、私たちはそれぞれの種に特化した原料消化率のデータベースを構築しています。

原料はどれくらい?

持続可能で効率的な養殖を可能にする飼料を配合するためには、それぞれの種の栄養ニーズを理解し、各原料の組成と機能性を知ることが重要です。何を入れればいいのか、どれくらいの量を使えばいいのかが正確にわかれば、無駄を省いて成長を最適化することができるのです。

特定の栄養素の含有量を知るために、私たちは要求水準試験と呼ばれる試験を実施します。この試験により、ある原料の最適な含有量だけでなく、どの時点でどれだけ添加してもそれ以上効果がないかについても知ることができます。これは、原料や種、ライフステージによって異なるので、私たちは多くの研究を重ねてきました。

私たちは、どのような姿形のものであっても、 食材は栄養の運び手だと考えています。

原料を分解し、その原料が持つ栄養素の影響力を明らかにすることは、原料がどのような姿形であっても、栄養の運び手として考えることを意味します。私たちは、タンパク質と炭水化物については話しますが、必ずしも魚粉と小麦について話すわけではありません。また、栄養素には新しく驚くような形の由来のものもたくさんあります(新規成分について詳しくはこちらをご覧ください)。

また、私たちの知見から、しっかりした成長モデルを計算予測し、お客様がさまざまな要因を理解し、簡単に生産計画を立てることができるようにしています。

詳しくは、ビデオをご覧ください!

An illustration of a looking glass over different piles of raw materials

次章にご期待ください

スクレッティングの飼料にはどんな成分が含まれていますか?

養魚飼料には、特定の栄養ニーズがあるため、植物性、海産由来、陸上動物性のさまざまな原料が含まれています。よく知られているものでは、魚粉や魚油、小麦、大豆、菜種ミール、ヒマワリミール、そら豆などがあります。しかし、数十年にわたる研究開発により、スクレッティングは魚粉を一切使用しないサーモン用飼料を製造することができるようになりました。

次を読む

Chapters

背景とブルーフードの未来 スクレッティングの存在意義について
魚やエビが好んで食べるものを知っていますか?私たちは知っています!
飼料にどんな原料をいれたらいいのでしょう?
スクレッティングの飼料にはどんな成分が含まれているのでしょうか?
さあ、製造を始めよう!
水面下へ
魚やエビの健康を守る
飼料を安全で持続可能なものにするにはどうしたらいいのでしょうか?
飼料の未来