Skretting Sustainability Report 2021

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シーフードスチュワードシップインデックス (SSI)

SSIは、World Benchmarking Allianceが発表する、世界で最も影響力のある水産会社30社のサステナビリティへの取り組みをランク付けしたものです。スクレッティングは、2019年の7位から2021年には5位となり、最高位の飼料サプライヤーに位置づけられました。この進展は、私たちが正しい方向に向かっていることを示しています。しかし、まだ、より多く、より良く、より速く行うための余地があると認識しています。

私たちは、ワールドベンチマークアライアンスを招き、サステナビリティレポートにおける情報公開と透明性の関連性についての考察を共有しました。

シーフード・スチュワードシップ・インデックスで測定した透明性

先進的な取り組みを行う水産企業は、国連のSDGsに対して、重要かつ独創的で実行可能な貢献ができる可能性を有しています。企業がより良い擁護者となり、産業がよりサステナブルで責任ある水産養殖へ移行を促すために、その方法の1つとして企業の持続可能性パフォーマンスをベンチマークで測ることです。

ベンチマークの利点は2つあります。第一に、企業が自分たちの活動とSDGsのより広範な環境・社会的課題と合致しているか、もしギャップがあれば、それを特定し改善に取り組むことができます。第二に、ベンチマークを公開することで、あらゆるステークホルダー(市民社会組織、金融機関、政策立案者、一般市民)が、環境や社会への影響に対する企業の説明責任を果たすために利用することができます。

World Benchmarking Allianceのシーフードスチュワードシップインデックスは、最も影響力のある(または主要な)水産会社30社のSDGsへの貢献において、社会・環境パフォーマンスをベンチマークとして測るものです。このインデックスでは、ガバナンスと戦略、生態系、社会的責任、トレーサビリティという4つの大きなテーマについて、公開された情報を使って企業のパフォーマンスを測定しています。

情報開示と透明性は、企業とそのステークホルダーの間に明確な説明責任、ひいては信頼を築くために不可欠な要素です。そのため、このインデックスでは、48の指標全てにおいて、情報開示と透明性への期待が含まれています。しかし、ご存知のように、すべての開示が同じように作成されるわけではありません。情報開示が信頼に足るしっかりしたものであるためには、科学的根拠に基づき、検証され、一部の事業だけでなく、すべての事業、製品、サプライチェーンを網羅するものでなければなりません。これは企業、特に多数の複雑でグローバルなサプライチェーンを持つ大企業にとって、本当に難しいことです。

実際、2021年シーフード・スチュワードシップ・インデックスによると、水産物の分野では企業の透明性が着実に向上しているにもかかわらず、製品の出所やそれに伴う影響に関する開示に関しては、多くのギャップが残っていることが示されています。良いニュースは、様々な解決策がすでに存在しており、すでに一部で実施されていることです。例えば、トレーサビリティやデータ管理ソフトウェアは、企業が一貫した包括的な方法でこの情報を収集するのに役立ちます。また、Global Dialogue for Seafood Traceability (GDST), SeaBOS, GSI, Ocean Disclosure Project, FishWiseなどの専門家やプレコンプライアンス・イニシアチブ、市民社会団体など、企業のサステナビリティへ取り組みをサポートする団体が数多く存在します。

透明性とは、説明責任だけではありません。それはまた、信頼に関わることでもあります。これは、企業とそのステークホルダーとの関係を含む、すべての社会的関係に当てはまります。
Helen Packer, Lead Seafood Stewardship Index, World Benchmarking Alliance

透明性とは、説明責任だけではありません。それはまた、信頼に関わることでもあります。これは、企業とそのステークホルダーとの関係を含む、すべての社会的関係に当てはまります。信頼は無形の資本であり、金額で測ることは困難ですが、あらゆるビジネスの核となるものです。ステークホルダーは、安全な製品だけでなく、環境や社会に配慮した製品を提供するよう企業への期待を高めており、信頼を維持し、ビジネスを継続するためには、企業活動のあらゆる側面に関する透明性のある情報開示が不可欠となっています。透明性、つまり良いことも悪いことも共有することは簡単ではありません。だからこそ、私たち企業やそのステークホルダーは、どのようなパフォーマンスであっても、透明性に報いるために協力しなければならないのです。なぜなら、透明性こそが、問題を認識し、他者と協力して解決策を模索し始めるための第一歩だからです。

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